開発への思い

多忙な医師のサポートを。
腹腔鏡下手術縫合練習に特化した持針器の開発を通して。

ドクターの一言から始まった開発

「外科医たちが腹腔鏡下手術において非常に重要な縫合トレーニングが できない環境である」。
練習用持針器の開発をスタートしたのは、千葉大学フロンティア医工学センター川平先生からのこの一言がきっかけでした。

外科医や産婦人科医は、日々の外来診察・臨床に加え、学会参加・学会での発表・論文作成そして内視鏡技術認定医取得のためのトレーニング等、多忙を極めています。

そしてトレーニングを重ねる必要があるにもかかわらずその持針器や鉗子類は高価なことに加え、ドライボックスは高価な据え置き型です。トレーニングができる場所も限られており、必ずしもトレーニングができる環境ではありませんでした。

そのような折、格安の練習用持針器開発の相談を受けたのがはじまりです。

使い捨て感覚の持針器を

「縫合トレーニングができないのは、臨床用デバイスが非常に高価なことが原因。使い捨て感覚の低価格持針器を作ってほしい」
本来の製品価格を考えるとおよそ不可能な相談でしたが、医療を支えるドクターの環境改善に少しでも役立つならと思い、ゼロベースで検討を開始。
試行錯誤の繰り返しでしたが、短期間で2013年に世界で初めて製品化をし、発売に至りました。

多くのドクターにご利用いただいています

現在では弊社製品をご利用いただいている多くの先生方はじめ病院様、企業様より腹腔鏡下手術縫合練習に有益であると高い評価をいただいています。
更に台湾にあるアジア最大規模のトレーニングセンターであるIRCAD Taiwanでのトレーニングコースの機器として採用、学会でのハンズオンセミナーに採用され、また日本生体医工学会で新技術開発賞を致しました。
これからも先生方、医療現場のニーズに沿った製品を生み出していきたいと考えております。多くの先生方にご愛用いただける製品開発に邁進いたします。